眠くなる教師の研修会変えよう TOSS代表・向山洋一・ゆとり教育から脱却?新学習指導要領の謎、いじめ自殺問題、教育基本法改正、教員の不祥事など教育問題が注目され、教育改革が急がれる今の日本の教育ニュースを総チェック!将来の日本を背負う人間をそだてるために学校、保護者、地域、企業ができることは何か?





〈最新教育ニュース〉スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

〈最新教育ニュース〉眠くなる教師の研修会変えよう TOSS代表・向山洋一


 国会議員の方々50人と教育関係団体の役員の方々100人に1時間ほどの講演をしたことがある。現在も教育再生を担っている安倍晋三氏、下村博文氏、山谷えり子氏らを含め超党派の方々が出席されていた。
 講演の後で、馳浩氏や山谷氏らが、出席していた文部科学省の局長に「文科省の講演を、授業に役立つTOSSの先生方にしてもらったらよい」と、強い口調で発言されていた。

 跳び箱がとべない子は3分でとばせられるし、算数テストはクラス平均95点になるし、作文は「これが子供の文か」と思えるほど上達する。

 授業中は活気に満ちているし、発達上の課題のある子へも医師と協力して適切に対応する。

 毎年春には、全国の千の会場でセミナーを開き、満員である。東京・お台場の国際会議場での夏のセミナーや、ホテルを借りた合宿もする。全国から教師は手弁当で参加している。

 社会貢献活動・教育も、教師の大切な仕事だとTOSSは考えている。

 「献血教育」「観光立国教育」「ワールドカップ教育」「郵便教育」「食育」「領土・領海教育」などを関係する公的機関、団体と協力しながら進めている。

 先日の愛知県豊田市での「ラグビーワールドカップ教育」には500人の参加者があった。地方創生の元気になるセミナーになった。横浜のスタジアムでも、同様のセミナーが開かれた。

ところで教師の最も大切な仕事は「授業」である。

 すべての子供が、熱中する授業。一人一人が、考えを持って発表する授業。

 相手の立場を理解し、認め、しかも自分との意見の違いを述べるような授業。

 一人残らず、どの子も伸ばすような授業。

 それができるようになるには教師は学ばなければならない。十分な時間と実習と訓練を、新卒時代にしなければならない。

 教師のなりはじめは、授業の力量は、ほぼゼロに近い。

 大学では「教材」の「分析」については学ぶが、「授業」については、ほとんど学ばないからだ。教えられる人も少ない。

 教師になると、「研修」が開かれるが、ほとんど役に立たない。

 「授業を自分がやってみせて、解説をしてくれる講師」は、ほとんどいない。

 ある県の参加者の感想である。

 「今日の研修は、5時間であった。その内容は抽象的であり、授業に関するものはなかった。参加者の中には何人も寝ている人がいた。つまらない研修を実施する県の方々は、何を考えているのだろうと思った」

 そしてアンケートに「教室で役に立つ、授業のお話をお願いします。本日の研修は、私にとって学ぶことが少なかったです」と書いた。

 県の教育委員会の担当者は、このような声をとりあげるべきだろう。

 ところが、このアンケートの教師は、県教委から叱られたのである。校長からは「そのようなことは書くな」ときつく言われたのである。

 このような事例は、いくつもある。やる気のある、元気な若い教師は、こうして、潰されていくのである。

 もちろん、立派な教育委員会もある。しかし、残念ながら少数である。

 やる気のある、研究熱心な教師を、多くの方々が支えてほしいと願う。

                   ◇

【プロフィル】向山洋一

 むこうやま・よういち 30年以上の教員経験。「TOSS」(教育技術法則化運動)は全国の教員約1万人が参加。
関連記事
スポンサーサイト

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。