夏休み終盤の親と教師の役割 開善塾教育相談研究所所長・藤崎育子・ゆとり教育から脱却?新学習指導要領の謎、いじめ自殺問題、教育基本法改正、教員の不祥事など教育問題が注目され、教育改革が急がれる今の日本の教育ニュースを総チェック!将来の日本を背負う人間をそだてるために学校、保護者、地域、企業ができることは何か?





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〈最新教育ニュース〉夏休み終盤の親と教師の役割 開善塾教育相談研究所所長・藤崎育子


 夏休み中、教師も勉強している。8月上旬、3泊4日にわたる教員免許状更新講習が無事終わった。北海道から九州まで全国から幼・小・中・高校の先生方の参加があった。

 現在、教員免許の更新には10年ごとに30時間の講習を受けることが義務付けられている。人によって受ける時期は異なるが、大半は35歳、45歳、55歳くらいで受講する。これを忘れた場合、免許は失効してしまう。
 講習内容は、生徒指導の今日的課題、最近の学校をめぐる教育政策、学校の内外との連携、子供の変化についての理解といった最新の教育事情についての必修講座が12時間。

 いじめ、不登校など生徒指導に関する選択講座は18時間で、内容は、いかに子供の情動や社会性を育むか、保護者の信頼を得るための教育相談、そして国立青少年教育振興機構による危険予知トレーニングを含めた野外炊事指導まで多岐にわたる。

 受講後は単位認定を受けるために、課題に取り組む。9人の講師から出された課題に対しA4用紙9枚の答案を作成する。裏までびっしりと書きこまれたリポートも少なくなかった。

 そこには講師の話に「目からうろこ」のように感じたこと、自分が学校で日頃から取り組んできたことへの反省、そして、子供を平和で民主的な社会をつくるための大人に育てるために、教師として具体的に何をなすべきかという先生たち一人一人の今後の教育実践への熱い思いが書き込まれていた。

 暑い夏に研修に励む先生の真摯(しんし)な姿を見ていると、その真面目さと勤勉さは世界に誇れるものだと改めて感じた。

 しかし、最近の学校で起こる事件の報道に、学校の先生への世間の目は厳しく、日本の学校への評価も下がっているように思う。

 実際、相談員として現場に入ると、担任の対応に失望してしまった保護者が、わが子の学校復帰をあきらめてしまうケースがある。子供が不登校と呼ばれる状態になり、親の怒りは収まらず、先生の言動を強く批判するようになり学校と対立してしまう場合もある。優秀な親が、指導力不足の先生を責める事態が発生してしまうのだ。

 反対のケースもある。優秀な先生が、結果的に保護者を責めてしまうのだ。例えば「なぜ朝になっても子供を起こせないのか」といったことだ。

 確かに子供が不登校になったとき、子供を起こしていいのか悩む親は最近増えている。

 もちろん、学校に関係なく、子供には朝起きて、食事をし、規則正しい健康的な毎日を送ることは必須である。ただ、共働きの家庭も増える中、いつも子供の傍(そば)にいることは難しい。しかし基本的な生活習慣を子供自身に身に付けさせるには、夏休みは絶好の機会だ。

 2学期を前に、わが子は学校に行けるようになるのだろうかと不安に感じている親御さんにアドバイスをするならば、起床時間とお手伝いに関して一言。

 夏休みも終盤、もし寝坊が続いていたら、朝きちんと起こし、子供と起床時間を早めていこう。そして手伝いをどんどん頼もう。料理、買い物、洗濯、掃除、いろいろ手伝うことで、子供は自分自身ができることに気づき、自然に自己評価があがっていく。

先生方には、新学期を前に気になる親子の元を家庭訪問してほしい。「宿題はできてなくても大丈夫」「もし登校できないようだったら、先生がまた来てあげるからね」…。そんな声かけで親子共々は安心できるのだ。真面目で勤勉な先生方の柔らかな対応が求められている。

                   ◇

【プロフィル】藤崎育子

 ふじさき・いくこ 大学卒業後、韓国の延世大学に語学留学。松下政経塾出身。埼玉県教育委員。
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